夫と暮らしはじめたころ、
朝起きるのに、ラジオを大音量でアラーム設定にしていた夫。
「ねえ、ラジオ鳴ってるよ。」と私。
ところが、これが、いつまでたっても起きない。
15分…30分…1時間…
私もその頃は仕事をしていたんだけど、
朝弱い上に、出勤が遅い会社だったから、
その時間はまだ寝ていたい。
我慢も限界。
ある日突然、キレました。
「いい加減にしてよ!!!いつになったら起きるの?
私はまだ寝ていたいのよ!
起きる気がないのならラジオ消してよ!」
切れた私を初めて目の当たりにしてビビった夫、
「分かったよ。起きる。」
すごいインパクトだったようです。
私は小さい頃からピアノをやっていて、
絶対音感があるので聴きたくもない音楽が鳴っているのは辛いし、
そもそもADHDなので騒音に弱い。例えば騒がしいレストランなんかでは、
ツレの会話を聞き分けるのは非常に困難なんです。
ラジオは天敵。テレビなんかも見たいものが終わったらすぐ消します。
それから、10数年。
ついこの間のできごと。
新しくリラクゼーションCDを買った私。
すぐ聴きたかったけど、休日だったのでテレビを夫と息子に占拠され、
同じ部屋にあるCDデッキが使えず、うずうず。
夜になって、ようやく誰もいなくなったリビングで、雑誌をめくりながら、CDを聴いていたら、
風呂から出て来た夫がいきなりテレビのスイッチをON。
CDの鳴り響く部屋でテレビを観てうるさくないのだろうか?
「ねえ、私、今、CD聴いてるのよ?なんでテレビつけるの?」
またまたキレてしまいました。
「ハイハイわかりましたよ。ことりは10年前と変わらないな。自分のしてることを邪魔されると、腹が立つんだろ?」
・・・・・この10年間、自分の病気や性格をすこしでも良くしようと、
色々努力してきたつもりなのに、
「何にも変わらない」と言われたのには、
10年成長してないと全否定されたようで、
流石に傷つきました。
一番認めて欲しい人に否定されるのは辛いですね。